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この記事はv0.0.27、2026年7月時点の情報です。Packagistに登録され、composer global require laravel/lsp でインストールできるようになりました。

Laravel LSP とは

Laravel LSP(Language Server Protocol)は、Laravel フレームワークを認識した IDE 機能をエディタに提供する公式ツールです。Language Server Protocol は LSP クライアント(エディタなど)と LSP サーバー(Laravel LSP)の間で通信する標準プロトコルで、これにより複数のエディタで統一された開発体験が実現します。 Laravel LSP が提供する機能:
  • 補完 — ルート、ビュー、設定キー、翻訳キー、Livewire コンポーネント等の自動補完
  • ホバー情報 — カーソルを重ねると説明やドキュメント、コンテキスト情報を表示
  • 診断 — コード上の問題をリアルタイム検出
  • ドキュメントリンク — ファイルやリソース間のリンク機能
  • クイックフィックス — 一般的な問題の自動修正提案
  • 定義へのジャンプ — シンボルの定義位置への移動

なぜ必要か

エディタ標準の PHP 補完では、Laravel Framework の抽象化レイヤーを理解できません。例えば:
  • Route::get() の第一引数に URI パターンを入力しても補完がない
  • view('users.index') のビュー名を入力しても、実際のビューファイル名が補完されない
  • 設定ファイルのキー(config('app.name'))や翻訳キー(trans('messages.welcome'))は補完の対象外
  • Blade テンプレート内での補完や検証もエディタ標準では対応していない
Laravel LSP はこれらの「Framework 固有のコンテキスト」を理解し、正確な補完や診断を提供します。

インストール

グローバルインストール

Composer を使ってグローバルにインストール:
Composer の global bin ディレクトリが PATH に含まれていることを確認し、以下のコマンドで起動できます:

ソースからのインストール

開発版を使う場合は、リポジトリをクローンして実行できます:
シェルエイリアスを設定して laravel-lsp コマンドを使用できるようにします:

エディタ別設定ガイド

Laravel LSP はスタンダードな LSP プロトコルを使用しているため、LSP をサポートするあらゆるエディタで動作します。主なエディタの設定方法を紹介します。

Sublime Text

公式の Laravel Sublime Text extension をインストールして設定します。

Zed

公式の Laravel Zed extension をインストールして設定します。

VS Code

公式の Laravel VS Code extension をインストールして設定します。

Cursor

Cursor は VS Code 拡張機能に対応しているため、上記の Laravel VS Code extension がそのまま使えます。

Neovim

Neovim 0.11 以上では、カスタム LSP 設定を直接追加できます:
nvim-lspconfig を使う場合は、以下のように登録:

OpenCode

opencode.json で LSP サポートを有効化し、Laravel LSP をカスタムサーバーとして設定:

GitHub Copilot CLI での設定

GitHub Copilot CLI を使用している場合は、~/.copilot/lsp-config.json でグローバル設定できます。別途のエディタ設定は不要です:
Copilot CLI の LSP サーバー設定は initializationOptions にも対応しているため、後述の詳細設定をすべて使用できます。

設定オプション

LSP クライアントは initializationOptions 経由で詳細設定を Laravel LSP に渡せます。

PHP 環境検出

phpEnvironment オプションで、プロジェクトデータのインデックス作成に使用する PHP コマンドを制御します。既定は auto で自動検出: 検出に失敗したか不正な値が渡された場合は、php にフォールバックします。

基本設定例

Pest ヘルパードキュメントブロック

v0.0.27 で追加されたオプションです。Pest のテストや Composer autoload ファイルが変更された時に、Pest ヘルパー用の docblock を自動生成・更新します:

機能ごとの設定

各機能は個別に有効/無効を切り替えられます。接尾辞は CompletionDiagnosticsHoverLink など:

提供される機能一覧

クイックスタート

  1. インストールcomposer global require laravel/lsp
  2. エディタ設定 — 上記のエディタ別ガイドを参照
  3. Laravel プロジェクトを開く — サーバーがルートから routes、views、translations、config などのプロジェクトデータをインデックス化します
  4. 補完を使用 — PHP ファイルや Blade テンプレート内で、Framework 認識の補完が自動で動作します

まとめ

Laravel LSP は、開発者体験を大きく向上させるツールです。エディタの標準機能では対応できない Framework 固有のコンテキストを理解し、より正確で有益な補完・診断を提供します。 必要要件:
  • PHP 8.2 以上
  • Composer
  • LSP 対応エディタ (Sublime Text、Neovim、Cursor、VS Code 等)
参考資料:
最終更新日 2026年7月25日